- 人間関係がうまくいかない
- 自分の人生はもう変えられないと感じている
- 一生懸命頑張っても報われない
私たちが思う「幸せ」や「成功」とは、どこから来るのでしょうか?
多くの人は、お金があれば幸せになれる、仕事がうまくいけば成功できると考えがちです。ですが斎藤一人さんは、もっと根本的なものに注目しています。
それは、「言葉」と「心の持ち方」。
私たちは日常の中で、「もうだめだ」「どうせムリ」「私にはできない」といった否定的な言葉を無意識に使ってしまうことがあります。でも、それが現実を引き寄せてしまう——。
一人さんはこう言います。
「言葉を変えれば、心が変わる。心が変われば、現実が動き出す」
つまり、幸せや成功は、“外”ではなく、“内側”から始まるということです。
定め(運命)は変えられるもの
斎藤一人さんは、「人には定めがある」と言います。
定め(さだめ)とは?
前世や今世の経験をもとに与えられた人生の課題や縁のことです。たとえば、家庭や職場、出会う人々、困難な状況なども含まれます。
スピリチュアル的な言い方ですが、ここでは「与えられた環境や人生の流れ」と考えるとわかりやすいです。
でも、それだけで人生は決まらない——。
実は、一人さんはこう語ります。
「定めが100あっても、意思も100ある。だから、定めは変えられる」
つまり、人は「この人生しか選べない」と思いがちですが、実はどの道を選ぶかは自分次第なのです。
それが「意思」であり、意思の強さで人生は変えられる。
一人さんの言葉にある「この人と結婚する定めだったけど、違う人を選んだ」という例もその一つ。
「変えたい」と思い、選択し直す覚悟があれば、どんな定めも変えられるのです。
「覚悟」が人生を変えるエネルギーになる
一人さんが特に強調するのが、「覚悟」の力です。
覚悟と聞くと、「人生を賭ける」「何かを捨てる」など、重たいものを想像しがちですが、一人さんの言う覚悟はもっとシンプル。
「ちょっとの覚悟でいい。歯が痛くたって、笑顔で話すって“決める”だけで、人生って変わるんだよ」
覚悟といっても、大げさに考える必要はありません。
例えば……
- 朝、笑顔で過ごすと決める
- 苦手な相手にも「ありがとう」を言ってみる
- 落ち込んでも、「まあいいか」と自分を許す
そんな小さな“決めごと”が覚悟であり、それを実行することで、人生が自然と動き出すのです。

自分の「本来の強さ」を受け入れる
一人さんが強く伝えているメッセージの一つに、こんな言葉があります。
「本当に強い人が、弱いふりをすると人生がこじれる」
「強い人が強く生きたら、幸せになれる。神が与えた自分の性質を生きればいいんだよ」
人にはそれぞれ“性質”がある。
強い人は、強く生きることで周りを幸せにできるし、本当に弱い人は、弱くても自然体でいれば、神さまがちゃんと助けてくれると、一人さんは言います。
たとえ話:「松と杉の木」
木の名前 | 性質 | メッセージ |
---|---|---|
杉の木 | まっすぐ育つ | 真面目で規律ある人はそのままでOK |
松の木 | 曲がって育つ | 個性的で自由な人も、そのままでOK |
比べる必要なし。人は自分の木として咲けばいい。
人間は「まわりに合わせよう」と無理をしてしまう。
本当は曲がってる方が魅力的なのに、まっすぐを装おうとすると苦しくなります。
だからこそ、自分に与えられた「強さ」や「個性」をそのまま生きることが、一番の幸せにつながっていくのです。
本当の優しさと強さとは
一人さんは「優しさ」をこう定義しています。
「相手を思って、時に叱ったり、背中を押したりするのが本当の優しさ」
たとえば、スポーツ選手の奥さんが夫に「プロなんだから球が来たら打ちなさいよ」と言った話。
一見キツく聞こえるかもしれませんが、それは「あなたならできる」という信頼と愛情の現れなのです。
本当の強さと優しさの違い
本当の優しさ | 間違った優しさ |
---|---|
相手の成長を信じる | 相手を甘やかす |
必要なことははっきり伝える | 言いたいことを我慢 |
自分の強さを活かす | 弱さの演技 |
特に女性は、「弱くなきゃ愛されない」と思いがち。
でも一人さんは言います。
「男は強い女が好きなんだよ。優しくて強い人が、いちばん魅力的なんだ」
前向きに生きるための3つのヒント
講演内容をふまえた具体的な行動を3つにまとめます。
- 言葉を変える
- 小さな覚悟を持つ
- 本当の自分を生きる
言葉を変える
「ついてる」「ありがとう」「なんとかなる」など、前向きな言葉を口ぐせにしよう。
言葉が心をつくり、心が行動を変えます。
言葉には力があります。ネガティブな言葉を減らし、明るい言葉を意識的に使ってみましょう。
- 朝起きたら「今日もついてる!」
- ちょっと嫌なことがあっても「でも、ありがとう!」
小さな覚悟を持つ
「今日は笑顔でいよう」「自分らしく生きよう」と、ほんの少しの覚悟で、自分のエネルギーが変わります。
日々の中で、小さな覚悟をひとつ持ちましょう。
- 「今日はどんなことがあっても笑顔を忘れない」
- 「1回だけでも、自分をほめてあげよう」
覚悟=自分との約束。それを守るたび、自分が好きになります。
本当の自分を生きる
自分の“強さ”や“個性”を認めて、それを抑えずに表現すること。無理に人に合わせない自分を大切に。
「本当は自分はどうしたい?」「何が好きだった?」社会や周囲に合わせすぎて、忘れてしまった“本来の自分”を取り戻しましょう。
- 子どもの頃好きだったことをもう一度やってみる
- 鏡の前で「私って、いい顔してるな」と声をかけてみる
あなたの人生は、今からでも変えられる
斎藤一人さんの教えは、誰もが「自分の人生の主人公」になれるというメッセージに満ちています。
どんな環境に生まれても、どんな定めを背負っていても、「変わりたい」と願い、「やってみよう」と決めた瞬間から、人生は少しずつ変わりはじめます。
あなたにも、その力がある。
まずは“今日の覚悟”をひとつ決めてみましょう。
きっと、明日の自分が少し好きになれるはずです。